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このページでは「Nimalandom(ニーマランダム)」を紹介します。

ニーマランダムは電子書籍とWeb上での情報公開を中心としたコンテンツ制作プログラムです。

このこどものライオンの名前は、ディニ―・ライノックスです。彼にはマッハ・ライノックスという弟がいます。
二人はとても仲の良い兄弟です。彼らの物語の舞台が、ニーマランダムです。

作品名のニーマランダムはディニ―やマッハが住む動物の王国の名前です。
ニーマランダムに住む動物達は、種族の枠を超えて群落を形成し、共に生きています。


ニーマランダムの第一巻では、「親子で楽しむ絵本」をテーマにしています。お子様には動物たちのコミカルな絵を楽しんでもらい、ご両親様にも楽しんで頂けるように、シュールなやりとりも織り混ぜています。

親子で読んで頂くことを念頭に置いているため、小さなお子様にとっては難しい言葉が出てくることがあります。是非、言葉の意味や使い方をお子様に教えてあげてください。
(ただし、漢字にはルビを振っています)

また、今後制作を予定している第2巻以降では、戦いや現実の厳しさを含めたドラマを描く予定です。


物語の舞台


ニーマランダムは、ライオンの王ニムルスが統治する国家です。

ニーマランダム領土内には様々な動物が住んでいます。ライオン、熊、象、サイ、犬、猿、馬、鳥など、私たち人間が住む地球では一緒に生活をすることがない種族の動物も、同一の地域に住んでいます。

また、ニーマランダムの動物達は二足歩行で歩き、手で道具を使うことができます。彼らは、種族を超えて協力しあい、より平和な社会を作ろうとして国家を育てています。

ディニ―をはじめとした子供達の世代は、生まれた時から動物達が種族を超えて協力し合って生きています。彼らはこれを当たり前のことと思って生きている第一の世代にあたります。













ニーマランダムの始まり
ニーマランダムの世界は私たちの世界に良く似ています。海があり、森や川があり、山があり、そこには動物や魚が生活しています。しかし、私たちの世界とは異なることもあります。

この世界には、月が2つあります。人間は存在しません。 そしてある地域の動物達は、種族を超えて一つの同じ言葉を話すのです。

その地域の動物達は自分達の言葉を「ニーマ(Nima)」と呼びました。
そして「ニーマ」を話す動物達はそれぞれ仲間をつくり、「ランダム(landom」」と呼ぶ大規模な集団を形成しました。

いくつもの「ランダム」が生まれましたが、それらは次第にひとつになっていきました。そして、「ニーマ」を話す動物の共和国「ニーマランダム」が誕生しました。

ニーマランダムは3原則と呼ぶルールを作りました。
「1.  ニーマランダムの動物は、動物から何も奪ってはいけない」
「2.  1を守らない動物はニーマランダムから出て行かなければならない」
「3.  1と2を守る限り、動物は自由が守られる」

そして、共和国は「十分な食べ物」と「安全な暮らし」を動物達に与えることを誓いました。
この誓いは「共和国の誓い」と呼ばれました。


3原則と共和国の誓いは、4賢者と呼ばれる動物によって作られました。


四賢者と共和国のはじまり

四賢者は、ライオンのニムルス、象のクリスティア、熊のガイセル、サイのオーウィンの4匹の動物のことです。彼らはそれぞれ不思議な力を持っていると言われています。

クリスティアは、動物達を癒す治癒の力を持ち、ガイセルは道具や仕組みを発明する力、オーウィンは”秘密の器”を持ち、ニムルスは種族を超えて会話する力を持っていました。これらの力が合わさることで動物達の世界は全く新しいものに生まれ変わると、多くの動物が信じるようになり、共和国が建国されました。

ニーマランダムは建国にあたり、4つの丘を中心とした領土を築きました。(第1~第4の丘)
ここにライオン、象、熊、サイ、鳥の仲間が移り住みました。それぞれの種族は数百匹程度でした。
第3の丘に住んだ鳥たちは、共和国内外に情報を伝える役割を担いました。

それぞれの丘には首領を任命しました。これは国の平和を維持するために決めたことでした。
また、ニーマランダムは首領たちと四賢者で話し合いをするために元老院を設立しました。
元老院は、満月の夜に、月の明かりの元に全員で集まり、話し合いをしました。
重要な決定はこの満月の元老院で決められました。


共和国から王国へ

4つの丘を治めたニーマランダムは、さらにその領土を広げて7つの丘を治めるようになりました。
7つの丘が整備された時、ニーマランダムは平和な時代を迎えていましたが、次第に外からの攻撃を受けるようになっていきました。第2の丘に住むようになった犬達は、共和国警備隊として共和国中に部隊を展開し警護にあたるようになりました。

しかし、外周にあたる第6、第7の丘は共和国外の敵からの攻撃を受けやすく、これらの丘の動物達が警備隊を強化し、軍の設立を求めるようになりました。

4賢者は軍の設立には及び腰でした。なぜならば、軍が力を持つようになると、その力を抑えることが難しくなると考えたからでした。しかし、外周の丘の動物達の声は、軍の設立を求めて強まる一方でした。暴動に発展しそうな状態になり、元老院は軍の設立を宣言しました。

各丘から平等に、共和国防護のための動物が選出されました。
各丘の首領は次第にこの防護軍の統率者としての意味合いが強くなっていきました。
軍の設立と彼らの活躍により、一般の動物達は再び安心して生活を送れるようになりました。

しかし、平和を手にした共和国に再び危機が忍び寄ってきました。
共和国は建国以来、動物の殺し合いを禁じ、食料は魚介類と植物に限っていましたが、第6の丘の動物達は、このことに不満を感じていました。
彼らは次第に反王政の態度を強め、外圧から共和国を守るために組成した防護軍を私設軍隊のように扱い始めました。そして、共和国が内部分裂し、それぞれの軍が衝突する内乱の時代を迎えてしまうのでした。この内乱は、反王政を主導した第6の丘の首領レムスの名を取って、「レムス戦争」と呼ばれました。



共和国は、この内乱に危機感を強めました。内乱の最中、それぞれの丘に権力を持たせた分権制度を廃止し、共和国制から中央集権の王国制に移行しました。そして、反王政派の第6、第7の丘に対抗するために、改めてニーマランダム国王軍が設立され、防護軍は王の直轄軍となりました。

絵本ニーマランダムの第一巻は、この内乱の時代が舞台になっています。